ここでは、戦車などのAFV(装甲戦闘車両)関連の無料ダウンロードペーパークラフトをご紹介します。
題材は、ペーパークラフト(カードモデル)の本場である東欧の機甲部隊をイメージしました。組立難易度が高めのT-72戦車から初心者向けの四駆車まで各種車両のほか、A4サイズに収まるジオラマベースもご用意しております。
【詳細画像はこちら(試作時の撮影のため実際と異なる箇所があります)】
戦車のペーパークラフト化で特に悩ましいのが、転輪や履帯(キャタピラ)の再現度です。ペーパークラフト(カードモデル)の本場ポーランドなどのメーカー製品には履帯までも精密に再現したものが多いですし、日本の他の作家さんも転輪を一つずつ再現される方が多いのですが、私も含めて細かい作業が特に好きというわけではない人からすると、型紙を見た瞬間に部品点数の多さに戦意喪失ということも懸念されるものと考えております。
そこで、ここでは転輪や履帯は思い切ってテクスチャ(描き込み)で表現するなど、いつものように組み立てやすさ重視で設計しました。それでもT-72戦車は元々実物が複雑な造形ですので、比較的細かく再現した型紙とそれをいろいろ簡素化した型紙との2種類を用意しております。
ちなみに私は戦車や東欧の軍隊にはさほど詳しくはなく、考証が甘い部分があるかもしれませんが、あくまで東欧のどこかの国を「イメージ」した機甲部隊ということでご容赦ください。
各型紙の紹介です。まずはじめに以下の注意点などについてご了承ください。
【型紙の省略部分について】
今回は、写真等による詳細な組立説明を掲載したため、型紙についてはペーパークラフトとしていくつか省略したところがあります。省略部分は次のとおりですので、あらかじめご了承ください。
【免責事項について】
必ずお読みいただき、同意のうえ型紙をご利用ください。
T-72は1970年代初期に開発され、いまでも様々な改良を加えられながら世界各地で運用されている戦車です。
今回は、東西冷戦時の比較的初期の姿を再現しました。コンパクトな砲塔と長い主砲が特徴的ですが、個人的には特に砲塔前面にずらりと並んだ発煙弾発射機が印象深いと感じております。
この型紙は、かなり難易度が高めです。部品数も多く、細くて長い部品(砲身)を丸めたり、紙の断面に接着剤を塗布して接着したり、砲塔基部をカッターナイフで丸く切り抜く工程などがあります。
腕前に自信のある方は、ぜひこちらの型紙に挑戦してみてください。
■ 難易度(5段階):★★★★
■ 組立時間の目安: 10時間以内
【ダウンロード&組立説明のページはこちら】
T-72(通常版)ペーパークラフトは、難易度が高めとは言いつつも、実はペパクラに慣れた人からすれば、それほど極端に難しい型紙ではないと思います。
とはいえ、戦車はある程度は数を揃えたいという方もおられるでしょうし、少しでも組立時のストレスを減らせるよう、この簡易版をご用意しました。部品数を減らし、細く長い砲身を丸めたりカッターナイフを使わないでもすむような工夫をしております。
ただし、お子様向けの簡単さとはまったく違いますのでご了承ください。ペーパークラフトに慣れてはないけど少しは腕前に自信があるというような方は、こちらの型紙に挑戦してみてください。
■ 難易度(5段階):★★★
■ 組立時間の目安: 7時間以内
【通常版との違いの詳細画像はこちら】
【ダウンロード&組立説明のページはこちら】
BMP-1は1960年代半ばに開発され、いまでも世界各地で運用されている歩兵戦闘車です。なんだか船のような形状ですが、水上を浮行する機能があります。
このペーパークラフトは、選択部品(オプションパーツ)なしだと部品点数もそれほど多くはなく、比較的容易に組み上がります。
また、選択部品を追加すると、歩兵が搭乗する車体後部兵員室の内部を再現することも可能です(この場合は開口部をカッターナイフで綺麗に切り抜く必要があり、組立ての難易度は上がりますが)。
戦車と行動を共にするための車両ですので、ぜひ挑戦してみてください。
■ 難易度(5段階):★★ ~(★★★:選択部品組立時)
■ 組立時間の目安: 5時間以内(選択部品組立時はもっと長い)
【ダウンロード&組立説明のページはこちら】
BRDM-2は1960年代前半に正式化され、いまでも世界各地で運用されている偵察戦闘車です。車体は船のような形状で、車体後部のウォ-タージェット推進装置により水上を走行する機能があります。
このペーパークラフトは、選択部品(オプションパーツ)なしだと部品点数もそれほど多くはなく、比較的容易に組み上がります。
また、選択部品を用いると、ハッチの開閉や不整地走破のための補助輪の展開、前輪の向きの変更などさまざまな表情が楽しめますので、ぜひ挑戦してみてください。
■ 難易度(5段階):★★ ~(★★★:選択部品組立時)
■ 組立時間の目安: 3時間以内(選択部品組立時はもっと長い)
【ダウンロード&組立説明のページはこちら】
1970年代初期に開発された旧東側諸国の四輪駆動車です。正確にはAFV(装甲戦闘車両)ではありませんが、広く東側諸国で使用された軍用車両です。
このペーパークラフトは、1パーツ構成で組立てが最も簡単な部類です。初心者の方は、この型紙から挑戦されると良いかと思います。
また、型紙の余白には兵士各種(戦車と歩兵戦闘車の乗員及び歩兵戦闘車に搭乗する歩兵)を収録しました。こちらは写真のように輪郭線に沿って細かく切り取るのも良いですが、大ざっぱに切り取っても構わないと思います。
■ 難易度(5段階):★(兵士各種を除く)
■ 組立時間の目安: 1時間以内(兵士各種を除く)
【ダウンロード&組立説明のページはこちら】
東欧の街角をイメージしました。
A4用紙で3枚と紙の枚数は多めに使用しますが、部品数は少なく組立ては容易です。
ペーパークラフト以外の1/72サイズ模型を飾るのにも使用していただければと考えております。
■ 難易度(5段階):★
■ 組立時間の目安: 1時間以内
【ダウンロード&組立説明のページはこちら】
現時点では以上ですが、「このラインアップでは足りないものがある...」とお考えの方もおられると思います。またの機会にいくつかの型紙を追加したいと考えておりますので、その日までお楽しみに。