キャラクターものは、曲面が非常に多く(ほとんど?)、ペーパークラフトを設計する上でも難易度の高い題材ですが、ここでも組み立てやすさや可動といった遊びの要素を重視する姿勢で取り組んでおります (ちなみに下の画像の作品は実験的に試作したものですが、ご依頼によって設計したフィギュアもご紹介しております)。
注:▲この作例は、あくまで個人的に楽しむ実験する目的で作成しております。
■設計の趣旨
最初は、展示会の際に初の旧海軍艦船モデルである「重巡洋艦 利根」を少しでも目立たせたいという気持ちから作成しました。
このため設計に当たっての目標は、①1/900艦船と比べ大き過ぎないこと、②時間が無い中での+αの作業であり短時間で組立可能なこと、さらに、③他のペ-パークラフトフィギュアで見かけない要素として可動式にするというものでした。
可動のしくみ自体は、かなり以前から温めていたアイディアであり、とても簡単なものですが、このしくみによって、むしろ組立てが簡単になるという一石二鳥を実現しております(後述)。
【▼展示会での様子】
■本ペーパークラフトの特徴(その1):コンパクト
身長が12cm前後とお手軽サイズです。【▼市販の可動式フィギュアなどとの比較】
■本ペーパークラフトの特徴(その2):簡素な構造
実は、内部にビニタイ(ワイヤータイ)を組み込むしくみです。
手足のパーツは、ほぼ筒状であり、少ないパーツ数で構成されています。また、関節部分の接着は不要。紙を筒状に丸めるという「中級者以上」のテクニックは必要ですが、そこさえクリアできれば、短時間で組立可能な型紙です。
【可動式ペーパークラフトフィギュアの詳細画像は、下をクリックしてください】
■設計の趣旨
ベネチアンマスク&天使&白狐のペーパークラフトです。
NPO法人ゆだかつ様のご依頼により製作いたしました。
長く続くコロナ渦の影響は、ここ山口市を代表する湯田温泉でも例外ではありません。こうした中、新たな取組として伝統ある白狐マスクをベネチアンマスクの形でデザインし広めていこうという企画が進められております。
その一環として、先般開催された白狐マスクのデザインコンテスト受賞作品が、2021年1月8日から同温泉街の観光回遊拠点施設「狐の足あと」においてお披露目されることとなり、その際にこのペーパークラフトも展示されます。
7体の天使が持つ計10枚のマスクは、コンテストのグランプリと各審査員賞の受賞作品及び各審査員の皆様(萩焼、大内塗、徳地和紙の作家の方々(・・・実は私も審査員を仰せつかりました))が製作されたマスクをミニチュアで再現したものです。
ベネチアンマスクと日本の伝統工芸が融合した作品群ですので、お近くの方はぜひご覧いただけたらと存じます。(※2021年6月追記:現在このペーパークラフトの展示は終了しております。)
【▼詳細の画像はこちら】
■可動フィギュア ペーパークラフト
「秋山好香教官(自衛隊制服Ver.)」
10式戦車のペーパークラフト化(JグランドEX誌付録)記念企画として、イカロス出版様の公式認定を受けて公開いたします。戦車+萌えといえば、「萌えよ!戦車学校」(文/田村尚也先生、イラスト/野上武志先生)ということで、登場人物の秋山教官(一等陸尉)の立体化です。
【▲画像をクリックしていただくとダウンロードと組立説明の専用ページに移動します。】